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医療はボランティアで提供されるものではありません。患者と医療者の医療契約が締結されることによりはじめて実践されます。一般の開業医は医療者でもあり経営者でもありますから、この両方を両立しなくてはなりません。そこでご指摘の歯科医院にもかかれない患者についてですが、この患者が本当に支援を必要とするならば、ひとつには社会が提供するセーフティーネットを利用していただくのが適切でしょう。あぷろー氏から脱落していく患者については、私のシステムが患者をうまく説得するためのシステムではないということをまずはご理解いただく必要があります。患者の権利を守ることを最優先にしたシステムであり、患者の権利を守るということは、結果として患者の自立を促すことであり、患者の権利擁護とともに患者の責任も求めます。患者による医療サービスの選択は、患者の権利により患者の責任によってなされることですから、アプローチから脱落していくというよりは、自分には合わないと判断した患者としてとらえるべきだと思います。もし患者が見捨てられたとでも感じるようであれば、それは患者が自己責任を放棄し、自立せずに依存している患者ととらえるべきだと思います。なお、自由診療による私の診療を受信したいが経済的な問題から受信を躊躇された患者さんも多くおられますが、私個人のできる範囲では、支払いに対して考慮したりしています。ちなみに18歳の学生さんが4年間大学性の間にアルバイトをして治療費を毎月1〜2万円ずつ支払われたケースもあります。治療は先に終わらせましたが、金利をつけたりはしていません。当然ですが担保も取りません。このような支援は十分に個人でもできることかと思います。
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