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治療に先駆けて展開される予防プログラムにおいて歯科衛生士が行なう行動医学的アプローチとは、患者自身が口腔内の健康を獲得しようとする意識を明確にした上で、口腔内の健康を獲得するために必要な知識や技術を習得し、 実際に健康獲得のための行動変容を起こし、口腔を健康な状態へと改善させることです。具体的な内容としては、 @ 口腔内の健康に対して患者が潜在下の意識に持っている期待を明確化させること A 健康獲得行動へのモチベーションの確立とその強化 B 口腔疾患における細菌性疾患の原因除去のために行なうプラークコントロールの必要性の認識及び 患者責任の確立 C 自分自身の口腔内に対する正しい認識 D プラークコントロール技法の習得及び習慣化 E 全身的な健康状態の認識 チェックシートの内容は以下の通り @ 口腔を健康に保とうとする意欲をもっているか A プラークコントロールの目的を知っているか B プラークコントロールに対する責任の所在は自分自身であることを知っているか C 自分自身の口腔内の問題点を理解しているか D 歯周疾患がどのような病気か理解しているか E プラークとは何か理解しているか F プロービングの意味を理解しているか G プラークコントロールの実践により炎症のコントロールがなされているか H 歯肉の炎症が改善したことを自分自身で認知しているか I 毛先をうまく使ったブラッシングができるか J ブラッシングが苦手な場所を知っているか K 補助的清掃用具を用いたブラッシングができるか L 日々のプラークコントロールは習慣化しているか M プラークコントロールに必要な清掃器具の管理はできているか N 歯磨剤の長所短所を理解し、適切な使用ができているか O 歯石の意味を知り、歯石除去の必要性を理解しているか P 歯石除去は完了しているか Q 糖質の摂取がプラークの形成に関与していることを知っているか R 食習慣への配慮はなされているか
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