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メンテナンスにおけるチェック内容は、口腔内を破壊に導く2つの原因因子とその影響により生じる疾患へのチェックです。 咬合のチェックは、治療目標として獲得した中心位での安定した咬合接触の確認をドーソンテクニック(両手誘導法)により行なうことと、機能時に適切なアンテリアガイダンスによって臼歯部の離開咬合が確保され、干渉が生じていないかを確認します。詳しくはP.E.Dawsonの著書『EVALUATION,DIAGNOSIS,AND TREATMENT OF OCCLUSAL PROBLEMS』をご覧ください。ブラキシズムやクリンチングに対する対応ですが、咬合問題の診断基準に基づき咬合上の異常を認めないときは、患者には社会心理的要因により習癖が発生しているとの説明を行った後、ナイトガードとしてスタビライゼーション型のスプリントの使用を促します。 1、メンテナンスのベーシックプログラム (1)メンテナンス時のチェック項目 @ 歯牙修復物の診査 ・ 新たな齲蝕の有無 ・ 経過観察中の齲蝕の状態 ・ 処置保留齲蝕の状態 ・ 楔状欠損、知覚過敏の状態 ・ 修復物の状態
A 歯周病の診査 ・ プロービングデプス ・ 出血率 ・ 歯肉の炎症状態 ・ 歯牙の動揺度 ・ 分岐部病変の状況 B 衛生状態の診査 ・ 歯垢の付着状態 ・ 歯石の付着状態 C 咬合の診査 ・ CR,COのずれの有無 ・ Centricにおける咬合接触状態の均一性 ・ AGの機能状況と臼歯部の離開咬合の状況 (2)予防処置項目 @ セルフケア習慣の見直し A 歯石、色素沈着の除去 B 歯垢の除去 C 充填物の研磨 D 咬合調整 E 義歯調整 F フッ素塗布、イオン導入 2、メンテナンスのアドバンスプログラム @ 18枚法デンタルレントゲン撮影 A 11枚法口腔内写真
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