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1)放射線治療に後遺する唾液分泌低下 顎顔面領域の腫瘍に対する放射線治療の既往歴から診断します。唾液分泌低下の程度は放射線量や照射領域に依存し、照射による障害が大きい場合は唾液腺機能回復が困難な場合もあります。
2)損傷による唾液分泌低下 腫瘍・手術・外傷による侵襲が脳、顔面神経、舌咽神経などの神経組織に及んだ場合は、唾液分泌機能が障害される可能性があります。また、唾液腺への手術侵襲による障害もあります。 その他、脳梗塞などの脳血管障害に後遺する唾液分泌量減少の可能性があります。
3)シェーグレン症候群による唾液分泌低下 シェーグレン症候群は、唾液腺や涙腺などの外分泌腺の破壊を起こす自己免疫疾患であり、リウマチなどを合併することも少なくありません。
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