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[ 2010/1/20 ] 食育ってなあに〜食べることの楽しさと大切さ〜A  美食に走らせる脳
食育ってなあに〜食べることの楽しさと大切さ〜A
 美食に走らせる脳

 ヒトの進化の原動力は栄養摂取の向上であり、それにより脳は進化しました。栄養の要求度がもっとも高いのも脳です。栄養の要求度をコントロールする味覚も脳が支配します。美味しさで幸せを感じさせ、栄養の摂取効率を上げ、結果的に社会の進歩を後押ししました。それが身体の健康を蝕むことになるとは想定外だったのです。脳はヒトを美食に走らせる矛盾も起こします。すでに食は栄養摂取からその意味合いを広げているのです。
 食事はコミュニケーションの大事な場です。言葉を獲得した人間は語りながら食を楽しむのです。そのコミュニケーションを形作りながら食を楽しむのです。そのコミュニケーションを形作る人間関係は激変しています。社会は十年一昔です。しかし生物としての人間は、相変わらずの仕組みを維持しています。この保守的な人体が社会の変化についていけず悲鳴を上げています。今一度、身体にきく必要がありそうです。


『“食育”は歯科医療を変える』 クインテッセンス出版株式会社  丸森 英史 より
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