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馬場らは、若い女性に見られる痩せ願望の心理を分析し、体型についてのメリット感、デメリット感がやせ願望につながる傾向を示唆しています。（馬場安希ほか：女子青年における痩身願望についての研究、教育心理学研究、）田中らは、やせ願望の強い者では、アイデンティティー（自我同一性）の確立が十分出ないことを指摘しています。（田中正ほか：青年期女子のやせ願望と精神的不健康、アイデンティティーの確立を通して、保健の科学1999）したがって、やせ願望の強い学生に対しては、栄養学的指導の他に精神的なアプローチも必要であると考えられます。
平成17年度国民健康栄養調査では、エネルギー摂取量の平均値は、男女ともに漸減傾向が示されていますが、朝食を抜く傾向も増えており、アンバランスな姿が想像されます。朝食の欠食率は、男女とも20歳代が最も多く、男性で約3割、女性で約2割です。一人世帯に限ると20歳代で約半数が朝食を食べていません。（欠食は嗜好品や、ドリンク剤のみの含める）しかし、脂肪からのエネルギー摂取が上限の30%を超える人が成人男性で2割、女性で3割となっています。その割合は年々じわりと増えており、適正といわれる25%未満の者の比率は減少しています。食事のリズムも中身も問題含みということです。
『“食育”は歯科医療を変える』 クインテッセンス出版株式会社 丸森 英史 より
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