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[ 2010/5/20 ] 貧血はどうして起こるの 〜思春期〜@  ダイエットの罪
平成17年国民健康・栄養調査で子供の体型は、男女とも肥満とやせの両極端にシフトしています。成人の肥満者の比率は男性では40歳代でもっとも高く34.1%であり、女性では60歳代で最も高く29.0%でした。一方、低体重(やせ)の者の比率は、女性の20歳代で22.6%、30歳代で20.0%でした。
 出産適齢期の20〜30歳代女性の約2割が低体重というのは大きな問題です。低出生体重時の出産は、非妊娠時のやせや妊娠中の体重制限を行うことが影響していることは否めず、妊娠前は標準体重を目安に、妊娠中は適正な体重増加を理解し、しっかり食事を摂ることが大切です。
 さまざまな「ダイエット法」や「ダイエット商品」があふれていますが、本来栄養バランスのとれた規則正しい食生活と運動が何よりも大切です。「手っ取り早くやせたい」という安易な痩身願望を刺激する商品が数多く見られます。たとえばサウナスーツで汗をかいたり、下剤で便を出しても脂肪は減りません。また部分的にやせるということも不可能な要求です。また特定の低エネルギー食品ばかり食べるダイエット法(例えばリンゴダイエット、ヨーグルトダイエットなど)では、身体に必要な栄養素が欠乏する可能性が高く、貧血やカルシウム不足、筋肉や骨量低下など身体に障害をもたらす可能性があります。

『“食育”は歯科医療を変える』 クインテッセンス出版株式会社  丸森 英史 より
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