特定非営利活動法人 明日の歯科医療を創る会POS 歯科医療ネットワーク メールマガジン |
患者中心の歯科医療 |
【歯科医師が抱く不安への具体的な対処法】 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
歯科医療変革のキーワード | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
歯科医療の変遷と歯科医療のマーケットU | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
《歯科医療サービスのマーケット》
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【歯科医療の第一世代】 歯科医師の数が患者数に対応できなかった初期の時代です。また、治療方法も現在のように成熟してはおらず、痛みを持った患者さんや急性炎症による問題を訴える患者さんが多く、歯科医師はその応急処置に追われていました。 歯科衛生士という職業もなく、歯科医師は歯科技工士とともに失われた機能の修復に取り組んでいました。歯科医師の技術屋としての評価は、この時代に構築されたと考えられます。 |
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【歯科医療の第2世代】 包括的歯科医療が唱えられるようになった時代です。現在では、この時代がほぼ完成期を迎えたと考えられます。歯科医師の興味は、咬合理論、カリエスや歯周病の病態解明に向けられ、それらに対する適切な治療方法も完成しました。歯牙の欠損に対する機能回復は、さまざまな補綴設計に、インプラントという手法が予知性の高い治療方法として確立され、取り込まれました。 また、歯槽骨の再生から歯牙の再生にいたるような先進的な医療具術も研究が進み、実用化のメドがたってきました。多くの歯科医師や患者さんが望んだ機能回復が、どのようなケースにおいても可能となるような時代として成熟してきたといえます。 この反面、歯科医療の経営環境は厳しい状況へと変化しました。歯科医師数の増加と疾患数・患者数の減少は、第一世代の歯科医療環境をモデルとして構築された医療システムの問題点を露呈しはじめています。 第一世代での医療事情を基本として構築された出来高制の保険医療システムでは、高度化する医療サービスをフォローしきれず、採算性の矛盾を引き起こしています。例えば、根管治療を例にとって見ましょう。東京医科歯科大学の川渕孝一教授の調査によれば、加重平均値による日本の根管治療費は5,800円であるのに対し、アメリカでは同じ処置が108,000円イギリスでは92,000円、カナダでは52,000円といったように、おおむね10倍以上の違いがあります。 医療技術は世界で同一でありながら、日本におけるその評価は桁違いに低いというゆがんだ現象が発生しているのです。 |
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